ミラーレス時代の一眼レフカメラ、Canon EOS 90Dを激推ししたい
こんにちは,Wasteです.今回は私が愛用している大好きなカメラについてお話ししようと思います.そのカメラとはCanon EOS 90Dです.
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 90D EF-S18-135 IS USM レンズキット EOS90D18135ISUSMLK-A
- 発売日: 2019/11/30
- メディア: Camera
EOSシリーズのグレードは桁数で表現されることが多いのですが,90Dは中でも中級機とされる「二桁」シリーズの最新機種となります(2019年9月発売).
Canon初のミラーレスカメラEOS Rの発売よりも後に発売された一眼レフカメラで,「Canon APS-C一眼レフの完成形」などと表現されることもあります.
筆者はこのカメラで主に野鳥を撮影しておりますが,本記事ではEOS 90Dの魅力を超望遠レンズを使った動きもの撮影(特に野鳥撮影)における優位性に絞って紹介します.
EOS 90DはAPS-Cサイズのセンサーを搭載しています.APS-Cセンサー機にはフルサイズ機と比較してイメージサークルが小さくなるという特徴があり,Canonの場合はフルサイズ機において焦点距離を1.6倍した時と同じフレームサイズになります.例えばAPS-C機で焦点距離400mmのレンズを使うと,フルサイズ機で640mmのレンズを使った時と同じ構図の写真を撮ることが出来ます.遠くにある小さい被写体を大きく映したい時,例えば野鳥撮影ではあえて小さいセンサーサイズを選択する方も多いですよね.
EOS 90Dの最大記録画素数は3200万画素(6960×4640)ですが,これは同社のEOS M6 MarkⅡと並んでAPS-C機では最高です.
Canonのデジタル一眼カメラで最も高画素数なのは以下の2機種.
・EOS 5Ds/5DsR 5030画素(8688×5792)
・EOS R5 4480万画素(8192×5464)
他社製品を含めるとSONY α7RⅣの6020万画素(9504×6336)が最も高画素となります.
さて,上に挙げた機種はどれもフルサイズ機ですが,どれもEOS 90Dの1.6倍(縦横のみの比較)以下です.
つまり,EOS 90D/EOS M6 MarkⅡは同じワーキングディスタンス・同じレンズを使用した際に最も細かく空間を解像することが出来るCanon機なのです.
※マイクロフォーサーズ機の2015万画素(5184×3888),OLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIIと比較するとこちらの方が高解像と見なせます.
解像度が高いということはトリミング耐性が高いということ.
ここでいくつか作例を紹介したいと思います.
EOS 90D,EF70-300mm F4-5.6 IS II USM, 300mm, 1/400, F5.6, ISO400
ネットの上に留まったカワセミです.これでも十分ですがトリミングしてみると...
ここまで寄ると野鳥の「表情」のようなものに迫った作品に仕上げることができるのは嬉しいですよね.
EOS 90D, EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM, 400mm, 1/200, F5.6, ISO100
上の写真は2020年最後の満月「コールドムーン」を撮影したものですが月が中央から大きくズレています.しかしトリミングしてしまえば...
このように綺麗な日の丸構図の写真になりました.解像度も十分です.
撮影した後で構図を修正することができるのはフィールドに出て写真を撮る際に嬉しい余裕です.
【連写速度が速い】
EOS 90Dはファインダー撮影時で10枚/秒,ライブビュー撮影時で11枚/秒の高速連写が可能です.子供,動物,野鳥,車,電車などの動きものを撮る時には嬉しい性能です.
更に,メカニカルシャッターでは最高1/8000,電子シャッターでは1/16000のシャッタースピードで撮影可能です.
【バリアングル液晶】
バリアングル液晶とは,下の写真のように回転・展開する可動式液晶画面です.
地面スレスレのローアングル構図や頭の上にカメラを掲げたハイアングル構図で力を発揮します.画面をカメラの正面に向けて自撮りすることも可能です.
可動液晶にはこの他に上下方向のみに動くチルト液晶がありますが,縦構図・横構図ともに自由な構図がつくれる点ではバリアングル液晶にアドバンテージがあります.
【ジョイスティック】
※正式名称は「マルチコントローラー」といいます.
EOS 90Dには,ゲームのコントローラーのように上下左右に入力することが出来るレバーがあります.主にAFポイントの選択に使用します.ライブビュー撮影しながら画面をタッチすることで自由に選択することも可能ですが,寒い日に手袋を着けた状態でも操作出来る点で有利です.
ルチコントローラーが搭載されているのはCanonの上位機種(EOS 5Dや7D, 1DX)で,その他の入門機(EOS Kissシリーズ)や先代二桁シリーズの80Dや70Dには搭載されていませんでした.
【UHS-Ⅱ SDカードに対応】
高速連写や4K動画が撮影できる90Dですが,データが膨大になるために気をつけなくてはならないことがあります.それはバッファとSDカードの書き込み速度です.
EOS 90Dは高速書き込みができるSDカードの規格「UHS-Ⅱ」に対応しています.UHS-Ⅱ SDカードを使用することによって,バッファが一杯になるのを遅らせることができ,連写を長く続けることができます.
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動画性能など他にも魅力は多々ありますが,EOS 90Dの良さが伝わったのであれば嬉しいです.2021年,今後も様々なカメラが発売されていくと思いますが,筆者はAPS-Cセンサーを搭載したRFマウント機(仮称「EOS R7」)に注目しています.もしかしたらEOS 90Dの”解像度”を超えてくるかもしれません.楽しみですね.
本年も皆様のカメラライフが充実することを願っております. (2021年元旦)
書いた人→Waste(@Wastenium) ※カメラとは関係ないPostが殆どです